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【高校1年生:Aさん】自閉症スペクトラム障害 中学は家庭学習で出席扱い!才能が開花し高校のテストで満点!

受け身にならないことがすららのいいところ

すらら利用中の保護者様に、普段の勉強法、家庭での教育方針などをインタビュー。今回は、広汎性発達障害(現・自閉症スペクトラム障害)の息子さんを持つAさん。中学1年生からすららを継続しており、すっかり習慣化しているという息子さんの勉強の様子、家庭で心がけていることなどを伺いました。

Aさん
神奈川県在住。広汎性発達障害と診断された高校生の息子さんは、中学の頃からすららを愛用。無事に受験を乗り越えた今も、普段の家庭学習に利用している。


― すららとの出会いを教えてください。

息子は小学生のときに広汎性発達障害と診断されているのですが、中学の途中から事情により学校に通えなくなってしまったんです。集団行動に抵抗のある子なのですが、このままでは将来につながらないだろうと思い、フリースクールに通わせるようになりました。

それと同時に、子どもの発達について研究している機関の先生にお話を伺う機会があり、その先生がすららをおすすめしてくださったのがきっかけです。

― すららを始めてみて、息子さんの様子はどうでしたか?

最初は私が付きっ切りで見て、一緒にやっていくような感じでしたが、慣れてくると自分でどんどん進められるようになりました。息子は小学生の頃、他のタブレット教材をやっていたのですが、レクチャーの画面をただ見ているだけで、内容には全然ついていけてなかったんです。すららの場合、自分で入力しないと先へ進めないようになっていますよね。受け身にならないので、そこがいいなと思います。問題なく、自分で入力しながら進めている息子を見て、これならついていける! と思いました。それ以降、ほぼ毎日すららで勉強しています。

2017年1月のログイン履歴
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▲Aさんの2017年1月~12月ログイン状況

― 毎日とはすごいですね。どんなところが合っていたのでしょうか?

息子は、ユニットの最後に出てくる「まとめプリント」が気に入っているようです。パソコンの画面を印刷するのが好きで、それをファイルにまとめています。すららに出てくるキャラクターも好きなようで、こちらも印刷しては、キャラクターだけのファイルも作っています。ランダムに出てくるキャラクターをコンプリートしようと、勉強をがんばっているようです。発達障害の特性として、「収集癖がある」というものがあり、この点でもすららが合っていたのかもしれません。

日々の努力が認められ、不登校でも出席扱いに

― 高校受験を前に、「不登校でも出席扱いにできる」と学校から許可を受けられたそうですが、どのような経緯だったのですか?

「不登校でも、学校以外で学業に携わっていたのであれば、出席扱いにできます」と、中学の校長先生の配慮でお話をいただきました。フリースクールで勉強した実績と、すららの学習履歴を提出し、出席扱いにしていただきました。

― なるほど、普段の努力を認めてくださったのですね。近年、文部科学省が不登校生徒への対応を通知しているようです。校長先生がそれを知っていたのですね。

そうだと思います。生徒数の多い中学でしたので、不登校の生徒も多かったのですが、校長先生はその対応に力を入れていて、個別に色々と支援されているようでした。

参考:

不登校への対応について

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/04121505/004.htm

不登校児童生徒が自宅においてIT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱い等について

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/04121502/06041201.htm

 

発達障害の特徴と上手に付き合う勉強法

― 不登校の出席扱いには学校との連携が大切なのですね。無事に高校に合格された今、勉強の状況はいかがですか?

主要5教科についてはかなり頑張っています。英語と数学が得意で、テストでは満点近くを取ることもあります。国語は苦手なほうですが、古文や漢文などを習うようになり、「暗記力」で点数を取れる部分も増えてきて、中学の頃よりは苦労も少ないようです。息子は、暗記することが得意で、物理や化学、歴史も好きなようです。

― テストで満点近くとはすごいですね! 高校に入ると勉強もかなり難しくなると思うのですが、日々の積み重ねが実っているのですね。他の保護者の方から「子どもが勉強しなくて困っている」という悩みがよく聞かれます。毎日勉強している息子さんは、どうやって学習習慣を身に着けたのでしょうか?

息子の持っている発達障害の特徴として、「決まったスケジュールを繰り返すことが上手」というものがあります。小さい頃から、変化することが苦手な子だとわかっていたので、スケジューリングをしてあげて、生活をパターン化する練習をずっとしてきました。なので、“勉強する時間”というのが、彼の中ではもう習慣になっているんです。それはもう、歯を磨くことのように当たり前のことのようです。そういう意味では、他のお子さんとはちょっと違うかもしれませんね。

― なるほど。障害の特徴を理解して、適した勉強法を見つけてあげるということを小さい頃からやられてきたんですね。その他、勉強に関してお母さまから何かアプローチしていることはありますか?

親が勉強する姿を見せるということは心がけています。本を読んだり、検定試験を受けたり。主人も仕事関連の資格の勉強をしたりするので、勉強することが家の中では自然なことになっているかもしれません。親の姿を見て「僕はやらなくていいの?」と思うみたいです。

― 親の背中を見せるというのは大切ですね。普段、すららコーチとも蜜に連絡を取り合っていると伺いましたが、どんなコミュニケーションをされていますか?

発達障害に理解のある先生で、とてもお世話になっています。入会したときに「どんなお子さんですか?」と聞いてくださって、それ以降、子どもに合った声のかけ方を教えてくださいます。他の生徒さんのたとえ話をして、「だから大丈夫よ」と言ってくださるなど、いつも前向きなコメントをくださるので何度励まされたかわかりません。

 ― ありがとうございました。


すららコーチとの相性も良かったようですね。勉強することを当たり前にする家庭のつくり方、参考になりました。ありがとうございました!